介 護 休 業
制度の規程の整備状況
 平成11(1999)年4月から全事業所に適用されている介護休業制度は,34.2%の事業所で規程が整備されており,前回調査(4.7%)と比較すると,29.5ポイント増加しています。
制度の規程がある事業所は34.2%
【介護休業制度の規程の有無】
介護休業制度の規程の有無についての調査のグラフ
【介護休業制度の規程の有無(従業員規模別)】
介護休業制度の規程の有無(従業員規模別)についての調査のグラフ
周知状況
 介護休業法について,「内容も含めて知っている」女性従業員は24.5%,男性従業員は25.7%で,「内容は知らないが聞いたことはある」女性従業員は53.8%,男性従業員は53.7%となっています。
 一方,この制度を「知らない」と回答した女性従業員は20.5%,男性従業員は19.7%となっており,育児休業制度を知らない従業員の割合(女性従業員5.0%,男性従業員9.2%)よりも高くなっています。
従業員に知られていない「介護休業法」
【介護休業法の周知状況】
介護休業法の周知状況についての調査のグラフ
利用状況
 これまでに,介護を必要とする家族がおり,介護休業制度を利用した従業員がいた事業所は5.1%とわずかです。そのうち,制度を利用した女性従業員がいた事業所は82.1%,男性従業員がいた事業所は30.8%となっています。
 男性従業員の利用状況から見ると,育児休業制度を利用した従業員のいた事業所のうち,制度を利用した男性従業員のいた事業所は4.3%であることから,介護休業制度は,育児休業制度に比べ,男性の利用が多いことがうかがえます。
利用はまだわずか
しかし,男性の利用率は育児休業制度に比べて高い割合

【介護休業制度利用者の有無】
介護休業制度利用者の有無についての調査のグラフ
【休業した男性従業員のいた事業所】
休業した男性従業員のいた事業所についての調査のグラフ
制度導入後の課題とメリット
 事業主は,制度導入後の課題として,育児休業制度と同様,「他の労働者の負担が増える」(43.9%),「代替要員の配置が困難」(39.9%),「利用率が低い」(26.4%)などをあげています。
 メリットとしては,「介護による退職者が減少する」(55.3%),「会社のイメージが上がる」(28.6%)などをあげています。
課題は「他の労働者の負担増」,メリットは「退職者の減少」
【介護休業制度導入後の課題】
介護休業制度導入後の課題についての調査のグラフ
【介護休業制度導入のメリット】
介護休業制度導入のメリットについての調査のグラフ
利用希望
 今後,もしも介護が必要となったら,この制度を利用したいと考える女性従業員は77.4%,男性従業員は71.5%と,育児休業制度の利用希望より高い割合(女性従業員24.2ポイント,男性従業員35.8%ポイント)となっています。
 「利用しない」と回答した女性従業員は18.4%で,利用しない主な理由としては,「上司や同僚への気兼ねがある」(35.0%),「会社の制度が整備されていないので,申請しにくい」(32.8%)などをあげています。一方「利用しない」と回答した男性従業員は25.4%で,利用しない主な理由としては,「介護をしてくれる人がいる」(36.7%),「休業中の収入が減少する」(31.7%)などをあげており,女性従業員の利用しない理由と大きく異なる結果となっています。
男女とも高い利用希望率
【利用希望】
介護休業制度の利用希望率についてのグラフ
【介護休業制度を利用しない理由】
介護休業制度を利用しない理由についてのグラフ
 高齢社会を迎えている現在,介護の問題は,その負担がますます増大していくと考えられます。介護休業制度も,平成11(1999)年4月から全事業所にその導入が義務付けられたことから,法的な仕組みは整備されたといえます。しかしながら,育児休業制度と比較すると,その取組が遅れているようです。利用希望が,高い割合を示していることからも,企業において,早急に制度を整備することが望まれます。




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